合格点って科目によって違うの?
どの科目も大体40~45点以上を目指すテストになります。基礎的な内容のため数学だけが合格しにくい、国語だけが難しいということはありません。
高卒認定試験の合格点数だけ聞くと簡単に思ってしまいそうですが、やはり受験対策は必要です。
いくら40~45点以上を目安としていても個人によって得意科目と苦手科目があります。
実際に高卒認定試験を受けている方でも得意科目だけ受かって苦手科目は落としてしまったという方も少なくはありません。
ポイントは苦手科目をどうするかです。高卒認定試験の合格点が40点~でも合格率は35%前後だという事から考えると得意科目を対策するよりも苦手科目をどう合格させるかが重要になります。
平成30年第1回高卒認定試験実施結果
H30年度第1回高卒認定試験が終わりました。
今年第1回目は、10815人の方が受験されています。
出願者に対して毎年1500人前後の方が受験できなかったという状況です。
H29年度第1回の受験者に対して全体から見ても去年より17人減っています。
内訳としては、
- 今年H30年度 男性202人減少
- そのかわり女性が185人増加
結果は、今年H30度は全科目合格42%でした。
去年H29度40%だったので結果2%アップと結果が出ています。
出願者、受験者及び合格者の状況(単位:人)
出願者 | |||
男 | 女 | 計 | |
平成30年度 第2回 | 5,864 | 5,865 | 11,729 |
平成30年度 第1回 | 6,248 | 6,174 | 12,422 |
平成30年度 計 | 12,112 | 12,039 | 24,151 |
平成29年度 第2回 | 6,261 | 6,018 | 12,279 |
平成29年度 第1回 | 6,456 | 5,978 | 12,434 |
平成29年度 計 | 12,717 | 11,996 | 24,713 |
受験者 | |||
男 | 女 | 計 | |
平成30年度 第2回 | 5,189 | 5,216 | 10,405 |
平成30年度 第1回 | 5,428 | 5,387 | 10,815 |
平成30年度 計 | 10,617 | 10,603 | 21,220 |
平成29年度 第2回 | 5,521 | 5,391 | 10,912 |
平成29年度 第1回 | 5,630 | 5,202 | 10,832 |
平成29年度 計 | 11,151 | 10,593 | 21,744 |
高卒認定試験合格者 | |||
男 | 女 | 計 | |
平成30年度 第2回 | 2,493 | 2,205 | 4,698 |
平成30年度 第1回 | 2,422 | 2,104 | 4,526 |
平成30年度 計 | 4,915 | 4,309 | 9,224 |
平成29年度 第2回 | 2,658 | 2,459 | 5,117 |
平成29年度 第1回 | 2,461 | 1,901 | 4,362 |
平成29年度 計 | 5,119 | 4,360 | 9,479 |
その中の理由として、思いうかぶのは、高卒認定試験合格者の年齢別内訳。
年齢 | 人数 | |
平成30年度第2回 | 平成29年度第2回 | |
16歳~18歳 | 2,565人 | 2,614人 |
19歳~20歳 | 686人 | 757人 |
21歳~25歳 | 456人 | 584人 |
26歳~30歳 | 332人 | 426人 |
31歳~40歳 | 448人 | 523人 |
41歳~50歳 | 174人 | 182人 |
51歳~60歳 | 31人 | 27人 |
61歳以上 | 6人 | 4人 |
計 | 4,698人 | 5,117人 |
今年は、合格者が前年度より164人増加しています。
このように、毎年合格者が増加してるというのは、やはり、社会的に高卒認定が必要だと認識している方が多くそれなりに対策をされてる結果が出ていると思います。
同時にH28から母子・父子家庭の方やH29から母子・父子家庭の20歳未満の児童の方たちが受験される場合、給付金が利用できる自治体がH30度になり更に増えました。
これをきっかけに高卒認定試験を受験するにあたり通信教育などの対策を利用して合格された方も更に増加したと思います。
まとめ
「高卒認定資格」は認知度が毎年あがってきています。
文部科学省の調査からも、
■1)認知度
●高卒認定(大検)を「知っている」割合は、
企業において60.3%(前回(17年度)58.7%)増加
●自治体において76.6%(前回75.6%)と、前回より増加
このような結果が出ています。
関ジャニや高梨沙良さんなどが受けたことの影響は大きいでしょうね。
高卒認定試験は科目や年度によって難易度や合格点、合格率は違う?
高卒認定試験の毎年の合格率はおよそ受験者全体の30%~40%の方が全科目合格しています。
1部科目合格(全科目合格とは違い受験した科目の中の1部が合格)は例年合格率は80%程度です。高卒認定試験で見るべき合格率は全科目合格です。
以下は高卒認定試験が開始された合格率と合格数の推移です。
年度 平成 | 出願者 | ||
---|---|---|---|
男 | 女 | 計 | |
15 | 15,050 | 11,809 | 26,859 |
16 | 13,819 | 11,141 | 24,960 |
17 | 14,529 | 12,102 | 26,631 |
18 | 15,903 | 13,716 | 29,619 |
19 | 17,172 | 14,624 | 31,796 |
20 | 17,883 | 15,381 | 33,264 |
21 | 18,212 | 15,249 | 33,461 |
22 | 17,212 | 14,690 | 31,902 |
23 | 16,057 | 13,706 | 29,763 |
24 | 15,147 | 13,298 | 28,445 |
25 | 14,744 | 12,986 | 27,730 |
26 | 14,237 | 12,663 | 26,900 |
27 | 13,667 | 12,593 | 26,260 |
28 | 13,310 | 12,225 | 25,535 |
29 | 12,717 | 11,996 | 24,713 |
30 | 12,112 | 12,039 | 24,151 |
年度 平成 | 受験者 | ||
---|---|---|---|
男 | 女 | 計 | |
15 | 13,492 | 10,758 | 24,250 |
16 | 12,349 | 10,108 | 22,457 |
17 | 12,987 | 10,797 | 23,784 |
18 | 14,029 | 12,187 | 26,216 |
19 | 15,280 | 13,037 | 28,317 |
20 | 15,946 | 13,830 | 29,776 |
21 | 16,244 | 13,723 | 29,967 |
22 | 15,257 | 13,142 | 28,399 |
23 | 14,204 | 12,206 | 26,410 |
24 | 13,381 | 11,820 | 25,201 |
25 | 12,938 | 11,525 | 24,463 |
26 | 12,496 | 11,247 | 23,743 |
27 | 11,992 | 11,178 | 23,170 |
28 | 11,709 | 10,830 | 22,539 |
29 | 11,151 | 10,593 | 21,744 |
30 | 10,617 | 10,603 | 21,220 |
年度 平成 | 高卒認定合格者 | ||
---|---|---|---|
男 | 女 | 計 | |
15 | 5,595 | 3,63 | 9,233 |
16 | 5,348 | 3,637 | 8,985 |
17 | 4,930 | 3,742 | 8,672 |
18 | 5,804 | 4,397 | 10,201 |
19 | 6,268 | 4,604 | 10,872 |
20 | 6,209 | 4,843 | 11,052 |
21 | 6,140 | 4,572 | 10,712 |
22 | 6,446 | 4,991 | 11,437 |
23 | 5,438 | 4,221 | 9,659 |
24 | 4,754 | 3,815 | 8,569 |
25 | 4,805 | 3,664 | 8,469 |
26 | 5,025 | 4,163 | 9,188 |
27 | 5,154 | 4,392 | 9,546 |
28 | 4,952 | 4,076 | 9,028 |
29 | 5,119 | 4,360 | 9,479 |
30 | 4,915 | 4,309 | 9,224 |
年度 平成 | 一部科目合格者 | ||
---|---|---|---|
男 | 女 | 計 | |
15 | 6,489 | 5,832 | 12,321 |
16 | 5,979 | 5,528 | 11,507 |
17 | 6,750 | 6,020 | 12,770 |
18 | 6,742 | 6,394 | 13,136 |
19 | 7,303 | 6,839 | 14,142 |
20 | 7,790 | 7,166 | 14,956 |
21 | 8,541 | 7,714 | 16,255 |
22 | 7,393 | 6,783 | 14,176 |
23 | 6,932 | 6,290 | 13,222 |
24 | 6,602 | 6,177 | 12,779 |
25 | 6,342 | 6,088 | 12,430 |
26 | 6,192 | 5,852 | 12,044 |
27 | 5,725 | 5,667 | 11,392 |
28 | 5,501 | 5,485 | 10,986 |
29 | 5,032 | 5,163 | 10,195 |
30 | 4,611 | 5,171 | 9,782 |
※出典 「文部科学省」
ご覧になれば分かると思いますが、高卒認定試験の合格率の推移を考えれば難易度は一定している事が分かります。
合格点は文部科学省より公表はされていませんが、合格している受験者の話から総合すれば合格点も40点前後です。
世界史、日本史、地理ABの難易度
高卒認定の試験科目にAとBがあるということが知らなかったという人もいるでしょう。
まず高卒認定試験でAとBがある科目は社会科系の科目です。
- 世界史
- 日本史
- 地理
上記科目A,Bで違うのは勉強する範囲です。
- 出題範囲が狭いのはA
- 出題範囲が広いのがB
- 学校での単位数もAは2単位、Bは4単位
です。そこで思う事ですね。
「範囲の狭いAを取ればいいのではないか?」
Aを選んだ人が良い人Bを選んだ方が良い人
A,Bはただ出題範囲が広いだけではありません。Aの世界史を選んだ方が良い人もいればBを選んだ方が良い人がいます。理由は
- 高卒認定試験合格だけを視野に入れている人はA
- 大学へ進学を考えている人はB
大学受験科目に世界史などがある場合はBを選択すべきでしょう。自分の状況と照らし合わせて高卒認定試験科目ABは選択しましょう。
日本史、世界史、地理AB出題範囲の違い
日本史
Aでは基本的に出題範囲は江戸や明治など近代についての出題が多いです。江戸の時代のペリー来航から第二次世界大戦後の高度経済成長までが主な範囲となっています。
Bでは原始など本当に人類の始まりについてなど歴史の初めから近代まで出題されますので全ての時代が対象となりまんべんなく出題されます。
世界史
Aではアジア圏の話が出てきますが文明については中国の歴史、戦争・革命などがよく出ます。ヨーロッパ圏では有名どころでは世界大戦等が重要です。
Bでは日本史と同じでやはり古代等の古い時代からの出題になります。やはり出題内容はあまり変わりませんのでアジア、ヨーロッパの話が多く、問題文で問われているところで写真を見て答える問題も多いです。
地理
Aでは基本的に図の読み取りから答えを導き出すものが多くみられます。基礎知識として世界、日本の地形や時差の計算、特産物などを知っていると回答に役立つことが多いです。
まとめ
もう1度まとめると高卒認定試験の難易度や合格点は
- 毎年、合格点や合格率はほとんど同じ
- 難易度は中学2年生~高校1,2年生
- 選択科目(世界史、日本史、地理)ABは自分の状況で選ぶ
これらを覚えておくとあなたが高卒認定試験合格を目指す上で参考になるはずです。
どう高卒認定試験の難易度や合格点の事、理解出来た?
うん、わかったよ!
ちゃんとしないと適当には難しいってことだよね
そうだね
色んな人が簡単とか難しいっていうのはその人のレベルで言っているから自分にあてはめられないのが本当だね
そうだね
僕のレベルだと合格できるかな~?
それは無理だね
えっ・・・
嘘だよ(笑)