高卒認定試験の難易度と合格点と合格率 英語、生物、数学他

高卒認定試験ってさ、
色んな事みんな言ってるけど実際どれくらい難しいの?

そうだな~
難しくはないけど簡単でもないってとこが本当かな

ややこしいなあ~
もっと分かりやすく教えてよ!

よし、出来るだけ分かりやすく説明するね

高卒認定試験の難易度と合格点は毎年変化があるのでしょうか。科目によっても違うのでしょうか?ここでは

これらを解説していきます。

難易度ってどの程度?

高卒認定試験の難易度はセンター試験より低いと講師の話をよく聞きます。

およそ偏差値で言うと35~45程と言われています。センターなら50は超えますがそれに比べるとかなり簡単です。

名前だけ聞くと高校で学ぶこと全てを自分の力で勉強して受からないといけないというかなり難しいというイメージが湧くのではないかと思います。

実はそうではなく高卒認定試験に出てくる範囲は中学の勉強から高校2年生前半までの範囲と言われています。

数学、英語の難易度

社会系

例えば、社会系の科目で世界史と日本史にはAとBがありAはBに比べると範囲は半分ほどで、古代や中世のような昔よりは近代に近いところが重視されています。

高卒認定の対策をする上ではAを選んだ方がやりやすいでしょう。詳細はABの難易度でご覧下さい。

数学

数学では基礎的な問題が多く数学Iは大体高校1年生で終わる範囲と言われています。因数分解や簡単な方程式、関数などが出やすくなっています。

英語

英語も好き嫌いの差が出ると思いますがこれも実はあまり難しくなく、中学校で学ぶ範囲を基礎としています。すこし高校で学ぶ範囲が入る程度なのであとは、英語になれることが出来れば実は難易度は高くはないんです。

英語の出題範囲でよく出るところは……

  • 強く発音する箇所
  • 会話文
  • 長文読み取り
  • 整序英作

この辺の部分はしっかり押さえとかないといけないでしょう。毎年出てきますのでここを抑えていると点数が確保出来ると思います。

どこをやったらいいのかわからない場合はここを重点的にやるといいかもしれません。

やはり英語は単語、文法が必要になってきますので単語で言うと過去問に出てきた単語を最低限抑えるとして、簡単な単語集で2000~3000語レベルは必要になるのではないかと思います。

やはり問題をしっかり解こうと思えば文法事項はまんべんなく抑える必要がありますが高卒認定試験は単語や慣用的な表現の知識があれば答えられる問題が多いという特徴もあります。

他には毎年出てくるのは強く発音するところや場面設定がされている会話文は確実に点を取っていきたいところです。

難易度のまとめ!

ちゃんと内容を知ってみるとまたイメージが違ってくるでしょう。意外と出来るのではないかと思う方も多いかも知れませんね。

私自身も 初めて高卒認定試験の範囲を知った時は思ったより範囲が狭く自分でも頑張ったら高卒認定資格が取れるのではないか…と思いました。

でも実際に勉強するとなるとなかなか大変だとは思います。すでに勉強から離れてもう勉強のことなんて忘れてしまったよ!という方だと中学生の範囲と高校2年生の前半までの範囲を 勉強するとなるとハードルは上がります。

でも努力次第ではクリア出来ると思いますし、勉強自体も内容に関しては前述通り基礎的な部分が多いためきっちり高卒認定試験対策の勉強をすれば合格は出来る資格です。


合格点って科目によって違うの?

どの科目も大体40~45点以上を目指すテストになります。基礎的な内容のため数学だけが合格しにくい、国語だけが難しいということはありません。

高卒認定試験の合格点数だけ聞くと簡単に思ってしまいそうですが、やはり受験対策は必要です。

いくら40~45点以上を目安としていても個人によって得意科目と苦手科目があります。

実際に高卒認定試験を受けている方でも得意科目だけ受かって苦手科目は落としてしまったという方も少なくはありません。

ポイントは苦手科目をどうするかです。高卒認定試験の合格点が40点~でも合格率は35%前後だという事から考えると得意科目を対策するよりも苦手科目をどう合格させるかが重要になります。

平成30年第1回高卒認定試験実施結果

H30年度第1回高卒認定試験が終わりました。

今年第1回目は、10815人の方が受験されています。

出願者に対して毎年1500人前後の方が受験できなかったという状況です。

H29年度第1回の受験者に対して全体から見ても去年より17人減っています。

内訳としては、

  • 今年H30年度 男性202人減少
  • そのかわり女性が185人増加

結果は、今年H30度は全科目合格42%でした。

去年H29度40%だったので結果2%アップと結果が出ています。

出願者、受験者及び合格者の状況(単位:人)

出願者
平成30年度 第2回 5,8645,86511,729
平成30年度 第1回 6,248 6,17412,422
平成30年度 計 12,11212,03924,151
平成29年度 第2回 6,2616,01812,279
平成29年度 第1回 6,4565,97812,434
平成29年度 計 12,71711,99624,713
受験者
平成30年度 第2回 5,1895,21610,405
平成30年度 第1回 5,4285,38710,815
平成30年度 計 10,61710,60321,220
平成29年度 第2回 5,5215,39110,912
平成29年度 第1回 5,6305,20210,832
平成29年度 計 11,15110,59321,744
高卒認定試験合格者
平成30年度 第2回 2,4932,2054,698
平成30年度 第1回 2,4222,1044,526
平成30年度 計 4,9154,3099,224
平成29年度 第2回 2,6582,4595,117
平成29年度 第1回 2,4611,9014,362
平成29年度 計 5,1194,3609,479

その中の理由として、思いうかぶのは、高卒認定試験合格者の年齢別内訳。

年齢人数
平成30年度第2回平成29年度第2回
16歳~18歳2,565人2,614人
19歳~20歳686人757人
21歳~25歳 456人584人
26歳~30歳 332人426人
31歳~40歳448人523人
41歳~50歳 174人182人
51歳~60歳 31人27人
61歳以上6人4人
4,698人5,117人

今年は、合格者が前年度より164人増加しています。

このように、毎年合格者が増加してるというのは、やはり、社会的に高卒認定が必要だと認識している方が多くそれなりに対策をされてる結果が出ていると思います。

同時にH28から母子・父子家庭の方やH29から母子・父子家庭の20歳未満の児童の方たちが受験される場合、給付金が利用できる自治体がH30度になり更に増えました。

これをきっかけに高卒認定試験を受験するにあたり通信教育などの対策を利用して合格された方も更に増加したと思います。

まとめ

「高卒認定資格」は認知度が毎年あがってきています。

文部科学省の調査からも、


■1)認知度

●高卒認定(大検)を「知っている」割合は、

企業において60.3%(前回(17年度)58.7%)増加

●自治体において76.6%(前回75.6%)と、前回より増加

このような結果が出ています。

関ジャニや高梨沙良さんなどが受けたことの影響は大きいでしょうね。

高卒認定試験は科目や年度によって難易度や合格点、合格率は違う?

高卒認定試験の毎年の合格率はおよそ受験者全体の30%~40%の方が全科目合格しています。

1部科目合格(全科目合格とは違い受験した科目の中の1部が合格)は例年合格率は80%程度です。高卒認定試験で見るべき合格率は全科目合格です。

以下は高卒認定試験が開始された合格率と合格数の推移です。

年度
平成
出願者
15 15,05011,80926,859
16 13,81911,14124,960
17 14,52912,10226,631
18 15,90313,71629,619
19 17,17214,62431,796
20 17,88315,38133,264
21 18,21215,24933,461
22 17,21214,69031,902
23 16,05713,70629,763
24 15,14713,29828,445
25 14,74412,98627,730
26 14,23712,66326,900
27 13,66712,59326,260
28 13,31012,22525,535
29 12,71711,99624,713
30 12,11212,039 24,151
年度
平成
受験者
15 13,49210,75824,250
16 12,34910,10822,457
17 12,98710,79723,784
18 14,02912,18726,216
19 15,28013,03728,317
20 15,94613,83029,776
21 16,24413,72329,967
22 15,25713,14228,399
23 14,20412,20626,410
24 13,38111,82025,201
25 12,93811,52524,463
26 12,49611,24723,743
27 11,99211,17823,170
28 11,70910,83022,539
29 11,15110,59321,744
30 10,61710,60321,220
年度
平成
高卒認定合格者
15 5,5953,639,233
16 5,3483,6378,985
17 4,9303,7428,672
18 5,8044,39710,201
19 6,2684,60410,872
20 6,2094,84311,052
21 6,1404,57210,712
22 6,4464,99111,437
23 5,4384,2219,659
24 4,754 3,8158,569
25 4,8053,6648,469
26 5,0254,1639,188
27 5,1544,3929,546
28 4,9524,0769,028
29 5,1194,3609,479
30 4,9154,3099,224
年度
平成
一部科目合格者
15 6,4895,83212,321
16 5,9795,52811,507
17 6,7506,02012,770
18 6,7426,39413,136
19 7,3036,83914,142
20 7,7907,16614,956
21 8,5417,71416,255
22 7,3936,78314,176
23 6,9326,29013,222
24 6,6026,17712,779
25 6,3426,08812,430
26 6,1925,85212,044
27 5,7255,66711,392
28 5,5015,48510,986
29 5,0325,16310,195
30 4,6115,1719,782

※出典 「文部科学省

ご覧になれば分かると思いますが、高卒認定試験の合格率の推移を考えれば難易度は一定している事が分かります。

合格点は文部科学省より公表はされていませんが、合格している受験者の話から総合すれば合格点も40点前後です。

世界史、日本史、地理ABの難易度

高卒認定の試験科目にAとBがあるということが知らなかったという人もいるでしょう。

まず高卒認定試験でAとBがある科目は社会科系の科目です。

  • 世界史
  • 日本史
  • 地理

上記科目A,Bで違うのは勉強する範囲です。

  • 出題範囲が狭いのはA
  • 出題範囲が広いのがB
  • 学校での単位数もAは2単位、Bは4単位

です。そこで思う事ですね。

「範囲の狭いAを取ればいいのではないか?」

Aを選んだ人が良い人Bを選んだ方が良い人

A,Bはただ出題範囲が広いだけではありません。Aの世界史を選んだ方が良い人もいればBを選んだ方が良い人がいます。理由は

  • 高卒認定試験合格だけを視野に入れている人はA
  • 大学へ進学を考えている人はB

大学受験科目に世界史などがある場合はBを選択すべきでしょう。自分の状況と照らし合わせて高卒認定試験科目ABは選択しましょう。

日本史、世界史、地理AB出題範囲の違い

日本史

Aでは基本的に出題範囲は江戸や明治など近代についての出題が多いです。江戸の時代のペリー来航から第二次世界大戦後の高度経済成長までが主な範囲となっています。

Bでは原始など本当に人類の始まりについてなど歴史の初めから近代まで出題されますので全ての時代が対象となりまんべんなく出題されます。

世界史

Aではアジア圏の話が出てきますが文明については中国の歴史、戦争・革命などがよく出ます。ヨーロッパ圏では有名どころでは世界大戦等が重要です。

Bでは日本史と同じでやはり古代等の古い時代からの出題になります。やはり出題内容はあまり変わりませんのでアジア、ヨーロッパの話が多く、問題文で問われているところで写真を見て答える問題も多いです。

地理

Aでは基本的に図の読み取りから答えを導き出すものが多くみられます。基礎知識として世界、日本の地形や時差の計算、特産物などを知っていると回答に役立つことが多いです。

まとめ

もう1度まとめると高卒認定試験の難易度や合格点は

  • 毎年、合格点や合格率はほとんど同じ
  • 難易度は中学2年生~高校1,2年生
  • 選択科目(世界史、日本史、地理)ABは自分の状況で選ぶ

これらを覚えておくとあなたが高卒認定試験合格を目指す上で参考になるはずです。

どう高卒認定試験の難易度や合格点の事、理解出来た?

うん、わかったよ!
ちゃんとしないと適当には難しいってことだよね

そうだね
色んな人が簡単とか難しいっていうのはその人のレベルで言っているから自分にあてはめられないのが本当だね

そうだね
僕のレベルだと合格できるかな~?

それは無理だね

えっ・・・

嘘だよ(笑)