中卒から大学を目指す場合
このような事を疑問に持つ人は多くいます。あなたもそうではないですか?ここでは上記を解説します。
中卒から行ける大学はあるの?
中卒から行ける大学は存在します。通信制の大学では、「履修生」といったような名称で、高卒資格のない人でも大学に入学することができる制度を設けている場合があります。
そこで一定の単位を修得することにより、「正科生」として、その大学での卒業を目指すことが可能です。もちろん、名称や制度は各学校により違いますので、まずは情報を集めてみることです。
大学の特長や、制度を利用するための資格要件をしっかり確認しましょう。他には
- 修業年数3年以上の専修学校
- 高等専門学校
これらが代表的です。
修業年数3年以上の専修学校
専修学校には
- 一般課程
- 高等課程
- 専門課程
この3つがあります。専門課程は高卒を入学資格としています。高等課程については入学資格を中学卒業としています。
修業年数3年以上の専修学校高等課程を修了した者には大学入学資格が付与されます。
高等専門学校3年次終了後中退者
このタイプの学校は中学卒業後に入学する5年制の学校で主に理工学系の専門課程です。3年次を終えた時点で退学すると高等学校卒業と同等の資格を得たことと同じになります。
※参照:誰でもいきなり大学生
とは言え、大学に入学するとなると、一般的には高卒の要件を満たしていることが条件のひとつに挙げられます。
全日制の高校を中退してしまったという人であれば、通信制の高等学校や定時制の高等学校に編入することで、引き続き高校学校の卒業を目指す方も多いのではないでしょうか。
また、高校中退後、社会に出て働いているという状況であれば、高校を卒業するために必要な、「3年間の在籍」という条件を満たすことが難しくなってしまうことがほとんどです。
その場合、高卒認定試験に合格することで、高校卒業の資格を得ることが近道になります。
いずれにしても、中卒のまま大学入学を目指すよりも、自分の状況に合わせて高校の卒業資格を得ることを優先すべきだと思います。なぜならば、選択できる大学の数が格段に違うからです。
なにか夢や目標を抱いて大学への進学を考えているのでしょうから、選択肢は多いほうがいいに決まっています。
高認でいい大学入れるの?
日本における学力最高峰の大学は?そう聞かれたら、ほとんどの人がこう答えるのではないでしょうか。
「東京大学!」そう、東大です。では、その東京大学の出願資格を見たことはありますか?出願資格とは、受験する人はこの条件を満たしていてくださいね、というものですね。
その中に「高等学校卒業程度認定試験に合格した者(旧大学入学資格検定に合格した者を含む。)」と、書かれています。
東大であっても、高卒認定の合格者で受験することが可能です。もちろん、東大以外の大学も高卒認定で受験可能です。つまり、大学受験において、高卒認定だからといって不利になることはひとつもありません。それは、大学入試センター試験においても同様です。
あなたが思う「いい大学」に、高卒認定で入学することは可能なのです。受験制度の面で不利になるようなことはありません。学力面が不安ならば、受験対策をしっかり立てましょう。高卒認定はあくまでも通過点と考え、志望の大学合格を目指してください。
不登校で中学レベルもわからないが大丈夫?
中学で不登校になってしまう原因でよく聞くのは、「人間関係」です。中学の時点で、勉強についていけなくなったから不登校になったという話はあまり聞きません。発端は人間関係にあって、学校に行かなくなるにつれて、授業にもついていけなくなったので、結局わからないままに なっている、という順番なのではないでしょうか。
もし授業を受け続けていれば、わかっていた学習内容もたくさんあるはずです。したがって、不登校で中学レベルもわからないからといって、進学をあきらめるのはもったいないのではないでしょう。まずはできるところから始めればいいのです。中1の1学期の勉強が わからないのなら、そこから始めればいいのです。
小6ならそこから、小4ならそこから、とにかくわかるところから始めましょう。本屋さんに行けば、ドリル や参考書が売っています。ひとりでどうしようもないなら、プロの力を借りましょう。
家庭教師という方法もあります。まとまった時間が取れないのなら、高卒認定の通信講座もいいでしょう。状況に合わせてサポートしてくれる方法が必ずあるはずです。
また、大学教育を受けてみたいと考えているのであれば、通信制の大学を目標にするのもいいかもしれません。たとえば「放送大学」という通信制の大学であれ ば、入学者の選考は原則として書類で行い、学力試験はありません。
簡単に言えば、受験勉強をしなくてもいいということです。それが良いか悪いかは別とし て、大学教育を受けるチャンスは、不登校でも中卒でも、手の届くところにあるのです。
まとめ
「学びたい、それが入学資格です」これはある年の放送大学のキャッチコピーです。
大学入試といえば、どうしても熾烈な競争をイメージしがちです。1浪、2浪という話も珍しいことではありません。そのような状況で、中卒の方は
- 「中卒では無理なんじゃないか」
- 「もう間に合わないんじゃないか」
と、大学への進学を躊躇してしまってはいないでしょうか。もしそうなら、学びたいという気持ち次第で道が拓けるということをぜひ知っておいてほしいと思います。