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高卒認定試験のプロが語る

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山田 花子

山田 花子 20歳

ある事情があり、高校を受験せず中卒のまま派遣に登録。今は工場で勤めている。
看護の専門学校に行き看護師になるのが夢。趣味はマン喫に行くこと。
好きな言葉:根性

山崎 太郎

山崎 太郎 22歳

中学から不登校気味だった。高校で再起をはかろうと工業高校に入学するもまた不登校になり2年で中退。同じ年の人が就職や結婚が増えてきて自分もそろそろ正社員になろうと思い仕事を探している。学力は中学数学は全く分からない(汗)趣味はプレステ
好きな言葉:どうにかなる

川崎 健太

川崎 健太 16歳

この中では1番若い。全日制に在籍(休学中)。高卒認定の事を友達から聞き大学や専門学校に行ける事を考えると高校に行くより18歳まで自分の好きな事をやっておきたいと思い休学している。趣味はスマホ。
好きな言葉:スマホは命より大事


高認国語

3, 古文

【出典】 『一休ばなし』より。
『続古事談』(ぞくこじだん)より。
 『続古事談』 鎌倉時代の説話集。編者未詳、一二一九年成立。大半は貴族社会の説話である。

【口語訳】
松殿(藤原基房公)が摂政でいらっしゃったとき、宮中の女官が宇治の基房公の別荘に参って管弦の遊びをしたときに、和歌の会があったので、人々が大勢参上したが、刑部卿重家、その兄弟の清輔、季経などは、一つの車に乗り合わせて参上した。その道中でそれぞれに言うには、「宇治では互いに水干装束を着て集まるが、清輔は年長者で綾葛上下を着ている。和歌の後で連歌があるだろう。その時季経が『綾葛をたてぬきに着る人なれば』と句を出したら、清輔は怒った様子を見せて、周囲を見て、考え込んで、『この連歌は清輔をさしおいて誰もつけることはできまい』と言って、『織部正にこれを為さばや』と付けるのだ」と各自約束を固めた。
思っていたとおり、和歌の会が終わって人々が連歌をするとき、約束通りに、季経が、「綾葛をたてぬきにきる人なれば」(綾織りの葛布を四角張って着る人なので、また綾織りの葛布を縦横自在に裁断して衣服を仕立てる人なので)と言い出した。そこで清輔は周囲を見、怒る様子を見せてふるまおうとしたところ、重家が傍らから、「織部正にこれをなさばや」(その人品にふさわしい、織部正にこの人を為そうよ)と付けてしまった。清輔は、「これはどうしたことだ」と心づもりが外れて、何となくおびえて気が動転してしまった。このこと(前もって打ち合わせをしたこと)を知らない人ハ何とも訳がわからず不審に思っていたが、兄弟三人が事の次第を語ったところ、その座の人々は腹を抱えて笑いあった。一座の座興である。この重家の朝臣は、ものをおもしろく言って、このような座において見事な人であった。今の世にはそのような人は全くいない。

問1
解答:解説
「おとなし」はもともと「年長者」、現代語の「大人むからきている言葉で、「年長で主だった人」という意味だから正解は@である。Aは現代語の「おとなしい」の意味なので間違い。B・C・Dはここでの「おとなし」の意味とは違うので間違い。




問2
解答:解説
「はなちて」は、「除外する」とか「さしおく」という意味であり、「たれかはつくべき」は、「一体誰が付けることができるだろう、いやできない」という反語を表す表現である。そこまでわかれば、正解がCであることがわかるだろう。@は、「見放したとしても」が間違い。Aは、「誰でも付けられるだろう」が間違い。Bは、「誰かに付けさせたい」が間違い。Dは、「誰が付けるのがよいだろう」と言う疑問を表しているのではないので間違い。




問3
解答:解説
「約束のままに」とあるから、最初の約束でいうことになっていたのは季経だから、「ア」の答えは@かDである。そして、もとの約束では清輔が付けることになっていたのに「そばから」付けたのは、本文の最後にあるように重家だから、正解は@である。




問4
解答:解説
「このこと」とは、宇治に参上する前に兄弟達で打ち合わせていたことを指すので、正解はBである。その他は本文の内容とは合わないので間違い。




問5
解答:解説
 本文の最後に、「この重家の朝臣、物をかしく言ひて、かやうの座にていみじかりし人なり」とあるので、正解はDであることがわかる。「兄弟三人、この次第を語りたるにぞむとあるので、「清輔の愚かさを際立たせる」というのではないことがわかるので、@は間違いである。Aは、清輔についてのさまざまの挿話は書かれていないので間違い。Bは、「連歌の作品解釈」は書かれていないので間違い。Cは、「重家自信の記憶に基づいた体験談むとして語っているわけではないので、間違い。




4, 漢文

【出典】『唐宋八家文』
『唐宋八家文』(とうそうはちかぶん)は、唐の韓愈、柳宗元、宋の欧陽脩、そして欧陽修の門下五名を合わせた八名の文章を集めたものです。

【書き下し文】
大尉州(けいしう)より司農を以て徴(め)さるるに及んで、其の族を戒(いまし)む。岐を過ぎて、朱(しゆせい)幸いに貨幣を致さば、慎みて納るること勿れと。過ぐるに及びて、固く大綾(たいりよう)三百匹を致す。大尉の婿韋晤(いご)堅く拒めども、命を得ず。都に至り、大尉怒りて曰く、「果たして吾(わ)が言を用ゐず」と。晤謝して曰く、「賤(せん)に処(を)りては以て拒む無きなり」と。大尉曰く、「然(しか)れども終(つひ)に以て吾が第(てい)には在かず」と。以て司農の治事堂に如(ゆ)き、之を梁(りやう)木(ぼく)の上に棲(お)く。反し、大尉終はるや、吏以てに告ぐ。取りて視(み)るに、其の故(もと)の封(ふう)識(し)具(つぶ)さに存せり。

【口語訳】
大尉が州から司農の役で朝廷に召されることになった時に、その一族を戒めた。岐を過ぎる時に、朱(しゆせい)が万一贈り物を持ってくることがあれば、慎んでそれを受け取るな、と。岐を過ぎる時、は大綾三百疋を送った。大尉の婿の韋晤は堅く拒んだけれども聞かれずに、長安に着いた。大尉は怒って言った。果たして私の言葉に従わなかったと。晤は謝って言った。身分が賤しいので拒みようがなかった、と。大尉は、それはそうだ。と言って、結局それを自分の屋敷には置かないで、司農の事務所の針の上にのせておいた。が反乱を起こして大尉は殺された。司農の下役人はその事実をに告げた。はそれをとって見た。そのもとの封は完全に残っていて切られていなかった。

問1
解答:解説
返り点のついた漢文の読む順序については徹底的に練習をしておくことが大切だ。ここでは、一二点を中にはさんで上下点が付けられる読み方に注意することが大切だ。「自」が「より」と読む返読文字であり、「以」が「以て」と読む返読文字であるとわかれば、答えがDであることはわかるはずである。




問2
解答:解説
「勿カレレ納ルルコト」が、「受け取ってはいけない」という意味であることがわかるのが大事だ。それがわかれば、@・A・Bの「受け取る」という意味になっているものがすべて間違いだとわかる。Dのように「最初はむという限定はどこにもないので、これが間違いだとわかるはずである。と言うことになると正解はCということになる。




問3
解答:解説
大尉は、最初一族に、「朱(しゆせい)が万一贈り物を持ってくることがあれば、慎んでそれを受け取るな」と命じていたにもかかわらず、婿の韋晤は朱から大綾三百疋を受け取ってしまったことに腹を立てているのだから、正解は@ということになる。Aのように「安易に受け取った」分けではない。Bの「贈り物を大切に扱うことができなかった」というのはここでの問題とは関係ないので間違い。Bの「贈り物を大切に扱うことができなかった」というのは本文には書かれていない文脈とは関係ないことなので間違い。Cは、大尉の命令をは知ることがないので、これは間違い。Dは文中の人物関係が全く本文と違うので間違い。




問4
解答:解説
aの「終に」は、「今後最後まで」という意味であることは、前後の文脈から捉えてほしい。ここは、が反乱を起こして、「大尉終る」だから、「命運がつきる」か、「命を終える」のどちらかだと判断できる。そしてaが「最後まで」という意味だとすれば、正解はDしかない。




問5
解答:解説
「封識具さに存せり」とは、最初に封印したものが触られることもなく完全な状態で残っていた」という意味だから、正解はBということになる。@は、「緊急時に備えて高価な物を安全な場所に保管したむというのは本文の内容とは全く異なるので 、間違い。Aは、「贈られた物を褒美として与えようと隠していた」分けではないので間違い。Cは、「贈り物の価値がわからず」に放置していたわけではないので間違い。Dは、「もとのまま返そうとむ思っていたかどうかは本文に書かれていないので、間違いる



 

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