無機物質について、問4に答えよ。
解答 D
解説
アンモニアソーダ法(ソルベー法)は塩化ナトリウムNaCl、アンモニアNH3、二酸化炭素CO2、水H2Oを原料としてガラスの製造に欠かせない炭酸ナトリウムNa2CO3を安価に合成する方法である。塩化ナトリウムNaClの飽和水溶液に水に溶解しやすいアンモニアNH3を吸収させて水溶液を塩基性にし、二酸化炭素を吹き込むと白色の炭酸水素ナトリウムNaHCO3が生成する。そして、このできた炭酸水素ナトリウムNaHCO3を熱分解することによって白色の炭酸ナトリウムNa2CO3が得られる。したがって答えはDである
これだけは押さえよう!!
アンモニアソーダ法(ソルベー法)
塩化ナトリウムNaCl、アンモニアNH3、二酸化炭素CO2、水H2Oを原料としてガラスの製造に欠かせない炭酸ナトリウムNa2CO3を安価に合成する方法
有機化合物について、問1、2に答えよ。
解説
解答 @
組成式は物質を構成する原子の種類とその構成比を最も簡単な整数比で示したもので、組成式CH2Oの式量は12+1×2+16=30であり、分子量が60であるから分子式はC2H4O2であることがわかる。また、この化合物は水に溶解し弱酸性を示すことから官能基としてカルボキシル基を持つことがわかる。したがって、酢酸CH3COOHであることがわかり、答えは@となる。
これだけは押さえよう!!
組成式…物質を構成する原子の種類とその構成比を最も簡単な整数比で示したもの
分子式…いくつかの原子が共有結合によって結びついてできた分子の構成を元素記号と数字を用いて表した式
示性式…分子中に含まれている官能基を区別して書いたもの
<代表的な官能基と有機化合物の分類>
官能基の種類 | 化合物の一般名 |
ヒドロキシル基 −OH | アルコール フェノール類 |
アルデヒド基 −CHO | アルデヒド |
カルボニル基 −CO− | ケトン |
カルボキシル基 −COOH | カルボン酸 |
ニトロ基 −NO2 | ニトロ化合物 |
アミノ基 −NH2 | アミン |
スルホ基 −SO3H | スルホン酸 |
解説
解答 B
異性体には原子の結合順序が異なり、構造式が異なる構造異性体と、原子の結合順序は同じで、構造式は同じであるが立体的な配置が異なる立体異性体とがある。問題で与えられた炭化水素の水素原子の1個をヒドロキシル基(−OH)で置換してできるアルコールの異性体(構造異性体)の数は炭素間の単結合が回転できること、および分子の対称性を考慮して考えると
@〜Bの番号をふった炭素原子の位置に結合している水素原子1個とヒドロキシル基(−OH)1個が置換わる場合が考えられる。したがって、答えはBである。
これだけは押さえよう!!
異性体…分子式は等しいが構造や性質が異なる物質のこと