物質の構成について、問1〜3に答えよ。
解答 D
解説
金属の中で軽いという特徴や耐腐食性を示すという特徴からかつての主要用途として航空産業に用いられていた金属はアルミニウムである。現在ではジュールや飲料水の容器、建築材料などに用いられている。一方、赤みを帯びた金属で電気伝導性や延性(ひっぱると長くのびる性質)に優れ、電線やケーブルの材料として用いられている金属は銅である。したがって答えはDである。
これだけは押さえよう!!
<アルミニウムの特徴と用途>
【 特徴 】
銀白色の軽金属で展性(ひっぱると長くのびる性質)・延性(叩くとうすく広がる性質)に富み、電気や熱の伝導性が大きい
【 用途 】
航空機、飲料水の容器、アルミニウム箔など
<銅の特徴と用途>
【 特徴 】
赤みを帯びた金属光沢を持ち、熱や電気をよく通し、展性(ひっぱると長くのびる性質)や延性(叩くとうすく広がる性質)に富む
【 用途 】
銅線、楽器、硬貨など
解説
解答 @
水溶性インクから、ろ紙を用いて成分物質を分離する混合物の分離操作はペーパークロマトグラフィーである。一般に適当な溶媒(ある物質を溶かすための液体)などを用いて、ろ紙など種々の物質に対する吸着力(相互作用)の差を利用して混合物を分離する操作を一般的にクロマトグラフィーといい、その中で特にろ紙などの紙を用いて成分物質を分離する操作をペーパークロマトグラフィーという。また、海水を加熱して生じた水蒸気を冷やして水を得る混合物の分離操作は蒸留である。一般に物質が混合した液体を加熱し、液体を気体に変えて、これを冷却して再び液体として混合物を分離する操作を蒸留という。したがって、答えは@である。
これだけは押さえよう!!
混合物の分離操作 はそれぞれの分離操作のキーワード
・ろ過…液体とその液体に溶けない固体とをろ紙を用いて分離する操作
・蒸留…物質が混合した液体を加熱し、液体を気体に変えて、これを冷却して再び液体として分離する操作
・分留…沸点の違いを利用して性質の似た液体の混合物からそれぞれの物質を分離する操作
・再結晶…溶媒(物質を溶かすための液体)への物質の溶解度(溶ける度合い)が温度によって異なる性質を利用して、固体に含まれる不純物を分離する操作
・昇華法…加熱や冷却による物質が昇華する性質(固体から気体へと状態変化したりあるいは、気体から固体へと状態変化する性質)を利用して昇華する物質としない物質を分離する操作
・抽出…溶媒(ある物質を溶かすための液体)に対する物質の溶解性(溶けやすさ)の違いを利用して混合物を分離する操作
・ クロマトグラフィー…適当な溶媒(ある物質を溶かすための液体)などを用いて、ろ紙など種々の物質に対する吸着力(相互作用)の差を利用して混合物を分離する操作
解説
解答 A
質量数は陽子の数(=原子番号)に中性子の数を加えたものである。したがって質量数19のフッ素原子は原子番号が9であるから
原子番号=陽子の数=電子の数=9
また、質量数=陽子の数(=原子番号)+中性子の数より
19=9+中性子の数
⇔中性子の数=10
であるから答えはAである。
これだけは押さえよう!!
原子を構成する粒子の間には次の関係が成り立つ
[ 原子番号=陽子の数=電子の数 ]
<記号を用いた原子の構造の書き表し方>
(例)ヘリウム原子
※なお、原子番号は書かずに省略することがある