遺伝について、問1〜問5に答えよ。答えは下にある@〜Dのうちから、最適なものを一つ選べ。
解答:A
解説
実験1では丸の純系(AA)としわの純系(aa)を交配しているので、次世代では丸形(Aa)の種子のみが生じる。しわ形の種子はaaの遺伝子型しか存在しない。なぜなら、しわ形は劣性形質であり、しわ形にする遺伝子aがホモのときしか発現しないからである。
解答:B
解説
しわ・緑の個体は劣性ホモ個体であり、遺伝子型が分からない個体に劣性ホモ個体を掛け合わせることを検定交雑という。検定交雑で生じた個体の表現型の分離比は、親の配偶子の分離比と一致する。実験5で得られた子の表現型が(丸・黄):(丸・緑):(しわ・黄):(しわ・緑)=1:1:1:1だったことから、親個体が生じる配偶子はAB:Ab:aB:ab=1:1:1:1であることがわかる。このように配偶子が作られるのは遺伝子型がAabBのときのみである。しわ・緑の個体は、劣性形質なのですべての遺伝子が劣性である。よってaabbである。
解答:A
解説
血液型はABOで決定する。AとBはOに対して優性であり、AとBは互いに不完全優性である。兄弟をみると、A、B、O型がすべて存在している。O型になるためには劣性ホモ、つまり遺伝子型はOO型しか考えられない。よって、父親もOを持っていることになる。また、AB型になるためには母親からA、父親からBの遺伝子を受け継がなければならないので、父親はBの遺伝子も持っている。よって父はBO型、BはOに対して優性なのでB型となる。
解答:A
解説
遺伝子が連鎖している場合、メンデルの独立の法則に従わない。CとD、cとdが連鎖している場合、この遺伝子の組み合わせが多くなるが、CdやcDも組換えによって生じる。しかし圧倒的にCDやcdの割合が多くなる。
解答:@
解説
T型ファージは細菌に感染すると、DNAを細菌の中に侵入させる。一方で外殻であるタンパク質は外側に残っている。DNAが細菌の中でタンパク質を合成し、新たな個体を作り出す。そのためDNAが遺伝子の本体である。