平成30年度第1回、第2回からわかる変化と出題傾向
第1回・第2回ともに出題数は32問で変わらず。難易度も例年通り。
目新しい切り口のリード文が多くみられた昨年に比べると、慣れ親しんだ世界史の試験問題に回帰している印象を受ける。
過去3年を見ると、日本と世界の関わりという切り口での出題が数問出題され続けている。都市の位置や人物の肖像を問う問題の出題も数問ずつ続いている。
これらの出題パターンは今後も続く可能性が高い。意識しながら勉強を進めること。特に顔と出来事を関連付けて覚えられる事から、人名と肖像の問題は得点のチャンスである。
また、平成29年度に新しく出題された、グラフや資料から考察する形式の問題が今年度も出題されている。こちらに関しては、情報の読み取りさえできれば容易に正解することができるであろう。
空欄の穴埋め問題以外は、ほとんどリード文と中の小問は連動していないので、空欄がなければ、リード文を読まずに小問に入ることを考えること。
例年出題されていたが減少した項目
ここ数年の傾向としては、近代以降からの出題が大半を占めてきたが、平成30年度第1回試験では近代以降からの出題は半分弱となった。
第2回に関しても同様であったので、ここ数年のトレンドとなっていた近代偏重の傾向は弱まったと考えられる。
しかしながら、出題は半数が近代であることから重点的に勉強すべきはやはり近代であろう。
40点を目指す為に捨てる項目と重要な項目
高認の世界史では毎回2~3問はテキスト外の正解のものが出ています。基本的には常識を働かせれば解ける問題ですが、捨ててもいいと思います。また、選択肢でテキストに出てない名前、名称、事件などが出ていたら、基本的には選択肢としては考えなくて良いでしょう。東南アジア中・南アメリカについては、太字だけ覚えでおけばよいでしょう。
それと、日本史や現代社会に比べると、世界史の場合、大問のリード文と小問に関係がない場合がほとんどです。例えば、リード文はシルクロードについての文章であっても、「18世紀」という言葉があったら、18世紀の南アメリカのようすを書いた文章を選べというような問題の出し方です。従って、基本的にはリード文を読まずにいきなり小問に入っても大丈夫です。時間の節約になるでしょう。
高認の世界史で押さえておきたい勉強方法
基本的高認世界史では、歴史の流れを覚えてください。西アジアにおけるイスラーム世界の展開の流れやヨーロッパとの関わり(十字軍、オスマン帝国とヨーロッパ諸国との関係など)やフランス革命の流れなどは重要です。国単位よりも地域単位での流れを良く見て置いてください。
また、高認の世界史では普段からニュースや歴史ドラマなどをみるようにして常識力を養ってください。
日本との関わりの部分が増えており、日本史と両方を選択するのも穴を少なくする方法になるでしょう。また、地図の位置などの問題も増えており、常識的な都市の位置などは覚えておく必要があります。また、ビデオ授業の地図上の動きなどもよく見ておくといいでしょう。
得苦手な人はなぜ苦手?
歴史になじみがない
馴染みがないとは?
普段から社会の動きとかに関心がない人が多い。現代そのものが過去の歴史の到達点的な事がありますからそういったことを普段から意識をしていないので興味がないんですね。
歴史を親しみやすくするには?
最近ではクイズやバラエティーなどで過去の歴史や人物などが紹介されています。そういったテレビを見ていて興味が出た人物や事柄から教科書に入って見てみる。そういう風にすると割と興味が持てるようになります。最近では歴史的な漫画があるので意識して読めば興味がわきやすいと思います。
覚え方として年代人物国どれで覚えるのが良いですか?
基本的には年代は覚える必要はないと思います。試験で何年ですかという問題はまずないですね。どちらかというと出来事何があったかとその順番を並び替えるなど出来事中心問題が多いです。人物はやはり覚えた方が良い。クイズ番組で過去の歴史的人物などが出てくるので興味をもってみれば写真で人を選ぶ問題などは結構あるのでそういった事を利用しましょう。
面白勉強法は?
歴史のストーリーを覚える。細かい年号は無理して覚える必要がない。出来事がどう並んでいるかを覚える。過去問題はテキストに載っていない選択肢が出てきますが問題の解き方のテクニックとしてテキストを読んでいればこれはテキストに出ていなかったと分かる事がある。切り捨てられやすい。解き方は過去問題で。テキストで知識やストーリーを覚える。
100点を目指す必要はない。合格点を目指すことを考えれば基本的な事を覚えるだけで合格は狙える。