不登校で中学レベルもわからないが大丈夫?
中学で不登校になってしまう原因でよく聞くのは、「人間関係」です。中学の時点で、勉強についていけなくなったから不登校になったという話はあまり聞きません。発端は人間関係にあって、学校に行かなくなるにつれて、授業にもついていけなくなったので、結局わからないままに なっている、という順番なのではないでしょうか。
もし授業を受け続けていれば、わかっていた学習内容もたくさんあるはずです。したがって、不登校で中学レベルもわからないからといって、進学をあきらめるのはもったいないのではないでしょう。まずはできるところから始めればいいのです。中1の1学期の勉強が わからないのなら、そこから始めればいいのです。
小6ならそこから、小4ならそこから、とにかくわかるところから始めましょう。本屋さんに行けば、ドリル や参考書が売っています。ひとりでどうしようもないなら、プロの力を借りましょう。
家庭教師という方法もあります。まとまった時間が取れないのなら、高卒認定の通信講座もいいでしょう。状況に合わせてサポートしてくれる方法が必ずあるはずです。
また、大学教育を受けてみたいと考えているのであれば、通信制の大学を目標にするのもいいかもしれません。たとえば「放送大学」という通信制の大学であれ ば、入学者の選考は原則として書類で行い、学力試験はありません。
簡単に言えば、受験勉強をしなくてもいいということです。それが良いか悪いかは別とし て、大学教育を受けるチャンスは、不登校でも中卒でも、手の届くところにあるのです。
まとめ
「学びたい、それが入学資格です」これはある年の放送大学のキャッチコピーです。
大学入試といえば、どうしても熾烈な競争をイメージしがちです。1浪、2浪という話も珍しいことではありません。そのような状況で、中卒の方は
- 「中卒では無理なんじゃないか」
- 「もう間に合わないんじゃないか」
と、大学への進学を躊躇してしまってはいないでしょうか。もしそうなら、学びたいという気持ち次第で道が拓けるということをぜひ知っておいてほしいと思います。