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高卒認定試験のプロが語る

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山田 花子

山田 花子 20歳

ある事情があり、高校を受験せず中卒のまま派遣に登録。今は工場で勤めている。
看護の専門学校に行き看護師になるのが夢。趣味はマン喫に行くこと。
好きな言葉:根性

山崎 太郎

山崎 太郎 22歳

中学から不登校気味だった。高校で再起をはかろうと工業高校に入学するもまた不登校になり2年で中退。同じ年の人が就職や結婚が増えてきて自分もそろそろ正社員になろうと思い仕事を探している。学力は中学数学は全く分からない(汗)趣味はプレステ
好きな言葉:どうにかなる

川崎 健太

川崎 健太 16歳

この中では1番若い。全日制に在籍(休学中)。高卒認定の事を友達から聞き大学や専門学校に行ける事を考えると高校に行くより18歳まで自分の好きな事をやっておきたいと思い休学している。趣味はスマホ。
好きな言葉:スマホは命より大事


高認国語

1, 現代文(小説)

【出典】
太宰治『帰去来』 一九四二(昭和一七)年十一月、雑誌『八雲』に発表。反逆し、脱出してきた故郷津軽、そして、生家との和解の物語である。
太宰治は一九〇九(明治四二年)年〜一九四八年(昭和二三年)。小説家。昭和十一年最初の作品集『晩年』を刊行した。主要な作品に『走れメロス』『津軽』『斜陽』『人間失格』。その作風から坂口安吾、織田作之助、石川淳らとともに新戯作派、無頼派と称された。

問1
解答:解説
漢字の読みの問題。全体として素直でわかりやすいので、落ち着いて自信を持って答えるようにしよう。その中でも少し迷うのは(イ)と(エ)ではないかと思う。(イ)は、「徹頭徹尾」という四字熟語を知っていれば簡単だが、知らないときには読んでみた語感を頼りに決めるしかない。日頃からできるだけ四字熟語に親しんでおこう。(エ)は、「責任を負う」という慣用的な表現を知っているかどうかだが、孰れも日常生活の中で、熟語や慣用表現に意識して気をつけておくようにしたい。どの語もその前後の言葉との関係を捉えて読み方を選択しよう。




問2
解答:解説
北さんがどんな性格の人物かは全体を読んでつかむ必要がある。その際に、特に「私」との会話のやりとりから北さんの性格を読み取っていけばよい。特に、「ひどく不安」がっている「私むに対して「なあに、うまくいきますよ」と意気軒昂に言う北さん。兄が怖くて仕方がない「私」に対して「責任を持ちますむという北さんは「おおらかで打算的でなく、自分の考えを貫き通そうとする人物」だと言えるので、正解はCである。@は、「根拠のない大言を吐く人物」というのが間違い。Aは、「ずる賢い人物」というのが間違い。Bは、北さんが「私」の気持ちにいちいち気を遣わずに事をどんどん進めていっているので、「ことの成り行きを冷静に見守ろうとする人物」というのが間違い。Dは、「ふざけ半分で決定し」というのが間違い。




問3
解答:解説
自分を十兵衛にたとえて、北さんが大久保彦左衛門だとしたときの思いは、傍線部直後の「私」の言葉に現れている。それをそのまま表しているのは、「帰郷に対して迷いや心配を感じて」いるということであるから、Dが正解である。@は、「懐かしさでいっぱいになっている」というのが、「弱い」とか「懐疑的」と言うことに背くので、間違い。Aは、「考えたいたずらが荒唐無稽で」という部分が間違い。「いたずら」ではない。Bは、「私や兄の人柄を正確にとらえていない」というのが、北さんはそれをわかっていっているので間違い。Cは、「帰郷計画は本来私が立てたものなのに」という部分が間違い。




問4
解答:解説
傍線部の直前に、「私は兄に逢いたかったのだ」とあるところから、「長年迷惑をかけてきた兄に対して心からお詫びをし、許しを請いたいという真摯な気持ち」というのが最も近い気持ちだと考えられるので、Aが正解。@は、「兄に対して伝えることは何もないので」が間違い。Bは、「私を一方的に捨てた兄」という間違いで、許しを請うのは「私」の方である。Cは、「兄と決別しようと覚悟する気持ち」が間違い。Dは、「文句を言われる前に挨拶だけは済ませたいという礼儀を尊重する気持ち」が間違い。




2, 現代文(評論文)

【出典】
長谷川宏『高校生のための哲学入門』  二〇〇七年 ちくま新書より
長谷川宏 一九四七年生まれ。在野の哲学者。ヘーゲル『精神現象学』はじめ、ヘーゲルの翻訳も多数ある。

問1
解答:解説
正しい漢字を選ぶ問題。少し迷いやすい漢字が出題されている。(ア)については、前後の文脈から個人の生き方を阻止示すという意味の「指針」だとわかる。(イ)が難しい。ケンショウというと「検証」しか思い浮かばないかもしれない。功績などを広く世間に知らせるという意味の「顕彰」はなかなか思いつかないかもしれないが、こういう感じも出されることは注意しておこう。(ウ)は作り上げていくという意味がわかると思うので、「構築」と答えられるようにしたい。(エ)は訓読みとしては少し難しいかもしれないが、「潜在」、「潜伏」という言葉を思い出せば答えられると思う。(オ)は邪魔をするものとしての「ショウガイ」だから、「障害」と答えられるようにしたい。




問2
解答:解説
「そうした」の指示しているのは傍線部の直前の部分であり、「自分の欲望や遺志や周囲への不満を抑えて、外からやってくる軌範を素直に受け入れて生きる人」であり、そうした生き方であることがわかるので、正解は、Cの「自分の外側にある軌範をあらがうことなく受け入れる生き方」であることがわかる。@は、「自立した道の新しさを求める生き方」というのは、他律的な生き方とは反対の生き方なので間違い。Aは、「自分の欲望や意志や周囲への不満を抑えて」に反するので間違い。Bは、「他律的な生き方」とは対局の生き方なので間違い。Dは、「既存の社会を批判しながら」が「外からやってくる軌範を素直に受け入れて」というのに反するので間違い。




問3
解答:解説
傍線部の理由については、次の一文の、「〜たしかだが、」の後に書かれている「新しい生き方を生み出す積極的な内容を欠いている」というところに書かれている。そこから考えれば正解が@であることはわかるはずだ。Aは、「実感に乏しい」というのが、本文の「実感されるのはたしかだが」に反するので間違い。Bは、「自由を制限する世間を根本から拒否している」ことが問題ではないので間違い。Cは、「『礼』や『世間体』といった普遍的な価値を重んじているむことは「古い秩序」に従う生き方なので間違い。Dは、本文の内容とは全く反対のことなので間違い。




問4
解答:解説
その必要な理由については、傍線部の次の次の段落の最後の二文に書かれている。「社会の目」は、「空間的な広がりと時間的な奥行きを備えている」のを感じ取ることに通じるのであるから、正解はAである。@は、「社会の目を取るに足りないものとして恐れなくて済む」というのが、本文でいう「社会の目」と全く違うので間違い。Bは、「古い価値観を封建的なものとして排除し、新しい価値観のもとで自由に生きる」のは「社会の目に背を向けること」だから間違い。C「社会の変化を拒む姿勢を作り上げること」が本文の内容に合わないので間違い。Dは、本文には書かれていないことなので間違い。




問5
解答:解説
「社会の目」と同じようにして受け継がれてきたものとして「社会の『しきたり』とか世の『ならい』」が具体的に取り上げられているのだから、正解はDである。@は、「社会の目の定義を明確に説明する」が間違い。傍線部は、「社会の目」ではない。Aは、「しきたり」や「ならい」は、「社会の目」の性質と対照的な話題ではないので間違い。Bは、「社会の目の性質とは別個のもの」ではないので間違い。Cは、「社会の目と同じ性質の話題を具体的に提示すること」ではないので間違い。



 

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